うちの息子、周りの子に比べると独占欲が強いなと思っていました。
例えばデパートの木製レールコーナー。遊びたい電車や車を両手いっぱいにして、取られないように確保しているのです。そして周りにお友達がいなくなるとそのおもちゃを使って遊び始めます。
「あれ…?息子みたいにおもちゃを抱え込んでる子って見たことない…!!」
おもちゃの独占や抱え込みの原因
お子さんに当てはまる項目はあるでしょうか。
幼児の敏感期
この敏感期という言葉はモンテッソーリ教育の中にある概念です。乳幼児期には、特定の事柄に対して敏感に反応する時期があるというもの。
例えば、数にこだわる時期があったり、文字への興味関心が高まる時期があります。この時期はその事柄をものすごい吸収力で獲得していくのだそうです。
その中の1つに「秩序の敏感期」があります。 これは、普段置いてあるおもちゃの場所にこだわったり、いつもの散歩道を変更すると嫌がるなど、子ども自身の中にある秩序・ルールにこだわりが強くなる時期のことを言います。
年齢としては6か月~3歳くらいです。
「ここにある電車は全て自分が遊ぶおもちゃ」と思っていたり、「これはおままごとで使うおもちゃ」など、その子なりに考えていることがあるのです。 大人から見ると「そんなに沢山持っていても上手に遊べないでしょ~」と思うかもしれませんが、そういう時期だと思えば可愛く思えますね。
モンテッソーリ教育については、こちらがおすすめ。具体的な対応方法も書かれており、育児の合間でも読みやすい内容になっています。
兄弟の影響
一人っ子の場合、家にあるおもちゃは全てその子の物ですよね。でも兄弟がいるとそうはいきません。
自分のものでも、お兄ちゃんが使いたいと言うかもしれない。妹や弟がいれば何も言わずに奪われるかもしれない。
そのように、自分の遊びが保障されないと独占欲が強くなったり、おもちゃを抱え込む可能性があります。
大人のかかわり方
【家庭で大人から良い関わりをもらっていない子、叱られたり、支配されたりの多い子が心のすきまをもので埋めるためにしている】
このような場合も多いそうです。これは「保育士おとーちゃんの子育て」という有名なブログで見かけました。
どうしてもイライラして怒鳴ってしまったり、言うことを聞かせようと手をあげてしまう…気持ちはわかります。でも、子どもが求めているのは支配でなく、親からの受容と共感ですよね。
親の問題行動として、子どものおもちゃを他の子に無理やり譲らせるということがあります。子どもとしては、自分の気持ちを無視されたと嫌な気持ちになってしまいます。自分が楽しんでいるおもちゃを譲りたくは無いので、不満しか残りませんよね。
子どもへの対応の仕方・対策
原因の中に、当てはまるものはありましたか?次に親としてどのような関わりを持てば良いか例を挙げてみます。参考になれば嬉しいです。
親ができる言葉かけ
まだ言葉で上手く表現できない小さな子でも、理解していることは多いですよね。根気よく言葉かけをして、大切なことを伝えていきましょう。
やりとりの言葉を教える
「どうぞ」「かして」「いいよ」など簡単な単語でのやり取りを実際にして見せる。子どもは親のことをよく見ています。お手本としてお友達とのかかわり方を示してあげてください。何度も見聞きすれば、自然とできる日がいつか来ます。
子どもの心情を言葉にする
おもちゃを抱えてお友達にとられまいとしている場合、「このおもちゃはあなたのものよ。今はあなたが使っていていいの。とても大切なのね。」と安心させて保障してあげましょう。子どもの気持ちを受け止め、代弁してあげることが大切です。
状況を説明する
お友達のおもちゃを取ろうとする場合、「今は○○ちゃんが使っているよ」「使いたいなら、○○ちゃんが遊び終わってからかしてもらおう」と状況を説明し、どうすればいいのか伝えてあげましょう。
また、いくつもおもちゃを抱えている場合は、「そんなに持っていても上手に遊べないよ。どれで遊びたいのかな?」と聞いてみましょう。抱えているだけでは遊びになりませんから、遊ぶ方向へ促してあげてください。
子どもに考えさせる
自分の子どもが遊んでいたおもちゃを他の子がとろうとした、あるいは貸してほしいと言ってきた場合。「今○○くんが使っているおもちゃを○○ちゃんも使いたいんだって」「○○くんはどうしたらいいと思う?どうしたい?」と子どもに考えさせましょう。
言葉が出てない子でも、貸して良ければおもちゃから手を放すし、嫌なら首を振ったりおもちゃをグッと胸に寄せたりして態度で示します。
↓育児に疲れたら読んでみて下さい。子どもを抱きしめたくなりますよ。

様々な環境へ連れ出す
子どもの独占欲が強いと、遊びに出かけるにしても周りへ迷惑をかけないか心配してしまいますよね。
小さい子はそんなもの!うちの子と似たような子も沢山いる!と思って、色々な場所へ出かけましょう。公園や支援センター・子育てサロン、地域のサークルや幼児教室など、他のお子さん達と交流できる場はこんなにあります。
悩み解消にはアプリや本もフル活用
育児の悩みはママリを参考にすることもあります。投稿された悩みや育児の幸せ話を読んでいると、ストレス発散になることも。アプリでは育児関連のクーポンが出ているのも嬉しいポイントです。

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