思うようにいかないのが育児。それは分かっているけれど、イライラしちゃうことってありますよね。
いつも落ち着いて対応できたらいいのに、頭ではわかっているのに…。つい感情的に余計なことまで言ってしまって、あとで後悔したり、自己嫌悪に陥ったり。
そんな時、心に響いた絵本2冊をご紹介したいと思います。
もし知らない絵本であれば、図書館でも本屋さんでも、ぜひ1度手に取ってみてくださいね。
【しろくまのそだてかた】
まだ言葉を話せないお子さんがいるママへ
息子が2歳になる前、自我が強くなり始め、嬉しい反面イライラしがちだった私。
まだ息子と言葉のやり取りができない頃に出会って涙した絵本です。
以前記事でご紹介しているので一部抜粋しますね。
↓↓↓
……
この絵本には「しろくまを そだてるときに たいせつな 12のこと」が、柔らかく温かな絵とシンプルな言葉で綴られています。
「しろくま」とは、まだ言葉で上手く表現できない小さな子どものこと。
そんなしろくまが
『いっぱい話しかけてほしい、ぎゅっとだきしめてほしい、目を見つめて欲しい』
と素直な気持ちを代弁しています。
子どもが求めているのは、きっとこんなにシンプルなものばかりなんですよね。
ママ向けの絵本がしっくりこない、押しつけがましく感じるという方もいると思い。そんな方にも1度は手に取って欲しい。
決して押しつけがましくなく、言葉がスッと入ってくる、そして温かさが心に広がる絵本です。
……

「子どもはママが大好き」。イライラしている時は忘れがちな、シンプルで大切なことを思い出させてくれる絵本ですよ。
【ことばのかたち】
会話の出来るお子さんがいるママへ
息子が3歳になる頃に出会った絵本です。
我が家は下の子の出産と夫の転勤・引っ越しが重なり大変でした。新天地で始まった2人育児に余裕のない私はイライラするばかり。
自分の言葉を持てるようになった息子への対応も上手く出来なくて、追い詰めるように怒っては後悔ばかりしていました。
そんな頃に読んだ「ことばのかたち」。
もしもことばに形や色があったら…
さっき息子にかけたことばはどんな形だろう?どんな色だろう?
「ことばのかたち」では目に見えないことばを、色彩豊かな水彩画で表現しています。
もしも
話すことばが 目に見えたら
どんなかたちをしているだろう
たとえば
うつくしいことばは 花のかたち
色とりどりのはなびらとなって
くちびるから はらはら まいおちる
…
引用「ことばのかたち」より一部抜粋
一緒に描かれている絵は優しく包み込むように温かいんです。
たとえば
誰かを傷つける ことばが
針のかたちを しているとしたら
どうだろう
話すたびに とがった針が
口から 発射されて
相手に 刺さるのが見えたとしたら
…
引用「ことばのかたち」より一部抜粋
傷つけることばは痛々しい絵とともに視覚的にも訴えてきます。
目に見えないことばの大切さを改めて感じる1冊です。
おわりに
少ない言葉で描かれた絵本には、大切なことがギュッと凝縮されています。
1日の終わりに絵本を読みながらの休息タイム、いいですよ~。